「算命学・完全格とは?意味・種類・判定方法から活かし方まで徹底解説」

「算命学で完全格と診断されたけど、これってどういう意味?」
「自分の命式が特別なものなのか知りたい」
算命学の鑑定を受けた際に「完全格」という言葉を聞いて、その意味や価値について気になった方も多いのではないでしょうか。
完全格は算命学において非常に稀で特別な命式とされており、通常の命式とは異なる独特の性質を持っています。しかし、それが必ずしも「優れている」という意味ではなく、むしろその特殊性をどう活かすかが重要になってきます。
この記事では、完全格の基本的な意味から種類、判定方法、そして実際にどのように活かしていけばよいのかまで、詳しくお伝えしていきます。自分の命式が完全格かどうかを調べる方法や、完全格を持つ有名人の実例も取り上げていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

完全格とは?算命学で特別とされる理由

算命学における完全格は、一般的な命式とは一線を画す特殊な構造を持つ命式のことです。ここでは、その定義と成立条件、そして特別視される理由について詳しく見ていきましょう。

完全格の定義と成立条件

完全格とは、命式の五行バランスが極端に偏っており、その偏りが逆に強力な個性や能力として発揮される特殊な命式のことです。
通常の命式では五行のバランスが取れていることが理想とされますが、完全格はあえてその常識を覆します。たとえば、五行のうち1つか2つの要素が圧倒的に強く、他の要素がほとんど存在しないような状態。このような極端な偏りが、かえって純粋で強力なエネルギーを生み出すと考えられています。
成立条件としては、日干(自分自身を表す干支)と他の干支との関係性が特定のパターンを形成していることが必要です。単に五行が偏っているだけでなく、その偏り方に一定の法則性があり、エネルギーの流れが一方向に集中していることが重要となります。

完全格が「特別」とされる背景(守護神・透干との関係)

完全格が特別視される最大の理由は、通常の吉凶判断が当てはまらないという点にあります。
一般的な命式では、不足している五行を補うことで運勢を改善しようとしますが、完全格の場合は逆効果になることも。なぜなら、完全格は偏りこそが強みだからです。守護神(その人の運勢を支える重要な要素)についても、通常とは異なる考え方が必要になってきます。
透干(天干に現れる要素)との関係においても、完全格は独特の様相を呈します。偏った五行が天干に強く現れることで、その人の個性や才能が外部に向けて強烈に発揮されやすくなるのです。これは、内に秘められたエネルギーが外界に向けて純粋な形で放出される状態といえるでしょう。

一般的な命式との違い

一般的な命式と完全格の最も大きな違いは、環境への適応方法にあります。
通常の命式を持つ人は、様々な状況に柔軟に対応できる汎用性を持っています。しかし完全格の人は、特定の環境や条件下で爆発的な力を発揮する一方、合わない環境では極端に力を発揮できないという特徴があります。
また、人生の波も大きく異なってきます。一般的な命式の人が比較的安定した人生を送りやすいのに対し、完全格の人は大きな成功と挫折を繰り返す傾向が。これは決して悪いことではなく、むしろ普通の人では到達できない高みに達する可能性を秘めているということでもあります。

自分は完全格なのか?判定の基本ステップ

完全格かどうかを知ることは、自分の命式の特性を理解し、人生をより良い方向へ導くための第一歩となります。ここでは、判定に必要な要素と具体的なチェック方法をお伝えしていきます。

判定に必要な命式の要素(陰占・陽占・守護神)

完全格の判定には、まず自分の命式を正確に把握することが不可欠です。
陰占は生年月日時から導き出される命式の土台部分で、ここに現れる五行の配分が判定の基礎となります。特に重要なのは月支(生まれ月の地支)で、これが日干との関係でどのような作用をもたらすかが鍵。陽占は陰占から導き出される表面的な性質を表し、完全格の場合はここにも偏りの特徴が強く現れます。
守護神については、完全格の判定において通常とは異なるアプローチが必要になってきます。一般的には不足を補う要素が守護神となりますが、完全格では偏りを強化する要素こそが守護神となることも。この違いを理解することが、正確な判定への近道となります。

3ステップでわかる!完全格チェックフロー

ステップ1として、まず日干の強弱を確認していきます。
日干が極端に強い(身旺)か、極端に弱い(身弱)かを見極めることから始めます。月支との関係、他の天干地支からの生剋関係を総合的に判断し、日干のエネルギーレベルを把握。この段階で中庸なバランスの場合は、完全格ではない可能性が高くなります。
ステップ2では、五行の偏りパターンを分析していきます。
命式全体の五行分布を確認し、特定の五行が圧倒的に多い、または極端に少ないパターンを探します。たとえば、木の五行が8割以上を占めるような極端な偏りがある場合、完全格の可能性が。ただし、単純な数の偏りだけでなく、五行同士の生剋関係も考慮する必要があります。
ステップ3として、エネルギーの流れの一貫性を確認していきます。
偏った五行のエネルギーが、命式全体で一つの方向に流れているかを見極めます。たとえば従財格の場合、財星(金銭や物質を表す要素)に向かってエネルギーが集中し、それを妨げる要素がほとんどないという状態。このような一貫性があって初めて、真の完全格と判定できるのです。

無料命式ツールでの調べ方

インターネット上には様々な無料命式作成ツールがありますが、完全格の判定には注意が必要です。
多くの無料ツールでは基本的な命式は出せても、完全格の判定まではしてくれません。まずは信頼できるサイトで自分の命式を作成し、天干地支と五行の配分を確認することから始めてみてください。生年月日と出生時刻を正確に入力することが、正しい命式を得るための第一歩となります。
ただし、無料ツールで得られる情報には限界があることも理解しておく必要があります。特に完全格のような特殊な命式の判定には、単純な五行の数だけでなく、複雑な生剋関係や特殊な組み合わせの理解が必要。最終的な判定は、算命学の知識を持つ専門家に相談することをおすすめします。

完全格の種類と特徴一覧(従生格・殺印相生格など)

完全格には様々な種類があり、それぞれに独特の特徴と傾向があります。ここでは主要な完全格の種類とその特性について、詳しく見ていきましょう。

一気格(偏りを極めた命式)

一気格は、五行のうち一つの要素が圧倒的に強く、他の要素がほとんど存在しない極端な命式です。
この格を持つ人は、一つの分野において天才的な才能を発揮することが多く、その道のプロフェッショナルとして大成する可能性を秘めています。たとえば木の一気格なら創造性や成長力が突出し、火の一気格なら情熱と行動力が際立つといった具合。ただし、その分野以外では極端に弱くなる傾向もあります。
成功の鍵は、自分の強みを最大限に活かせる環境を選ぶことにあります。一般的な組織や環境では理解されにくいこともありますが、適切な場所を見つければ誰にも真似できない成果を上げられるでしょう。

従化五格(従財格・従官格・従生格 など)

従化五格は、日干が弱く、特定の五行に従う形で成立する完全格です。
従財格は財星に従う格で、金銭や物質的な豊かさと縁が深くなります。ビジネスセンスに優れ、経済的な成功を収めやすい傾向が。従官格は官星に従い、組織での出世や社会的地位の向上に恵まれやすくなります。権威や責任ある立場を任されることも多いでしょう。
従生格は食傷星に従う格で、創造性や表現力が豊かになります。芸術家やクリエイター、エンターテイナーとして活躍する人も。これらの従化格に共通するのは、自分の弱さを認め、強い要素に身を委ねることで大きな力を得るという点です。

相生格とその特徴

相生格は、五行の相生関係(木→火→土→金→水→木)が美しく連なる特殊な命式です。
この格を持つ人は、物事を円滑に進める才能があり、調和とバランスを重視します。複数の分野で才能を発揮できる器用さを持ちながら、それらを有機的に結びつけて新しい価値を生み出すことが得意。プロデューサーやコーディネーター、総合的な判断が求められる経営者などに向いています。
ただし、この調和を乱す要素が入ると途端にバランスを崩しやすいという弱点も。環境の変化に敏感で、周囲の影響を受けやすい面があるため、安定した環境づくりが成功への鍵となります。

殺印相生格とは?

殺印相生格は、偏官(殺)と印綬が相生関係にある特殊な完全格です。
通常、偏官は厳しさや試練を表しますが、印綬がそれを和らげ、知恵と学問に変換します。この格を持つ人は、困難を乗り越える強さと、それを知恵に変える能力を併せ持っています。学者や研究者、専門職として大成する人が多く、深い洞察力と分析力を発揮します。
逆境に強く、プレッシャーがかかるほど実力を発揮するという特徴も。ただし、安定した環境では逆に力を発揮しにくいこともあるため、適度な刺激と挑戦がある環境を選ぶことが大切です。

種類ごとのメリット・デメリット比較表

完全格の種類によって、それぞれ異なる長所と注意点があります。
一気格のメリットは専門性の高さと突出した才能ですが、デメリットは応用が利きにくいこと。従化五格は環境適応力が高い反面、自己主張が弱くなりがちです。相生格は調和的で人間関係が良好になりやすいものの、決断力に欠ける場合があります。
殺印相生格は知的能力と精神力の強さが魅力ですが、人間関係では理屈っぽくなりやすいという側面も。どの完全格も一長一短があり、重要なのは自分の格の特性を理解し、長所を活かしながら短所を補う工夫をすることです。

完全格を持つ命式の実例と有名人

理論だけでなく、実際の命式を見ることで完全格への理解が深まります。ここでは具体的な実例を通じて、完全格の特徴を見ていきましょう。

実際の命式サンプルと読み解き方

たとえば、1970年1月1日生まれの架空の命式を例に取ってみます。
この命式では、日干が庚(金の陽)で、他の天干地支のほとんどが金と土の五行で構成されているとします。月支は丑(土)で日干を生じ、年柱・時柱にも土と金が並ぶ。このような配置では、金のエネルギーが極端に強くなり、従旺格(自分自身が極端に強い格)の可能性が高くなります。
読み解く際のポイントは、単純な五行の数だけでなく、季節や時間による五行の強弱も考慮すること。冬生まれなら水が強くなりやすく、夏生まれなら火が強くなるといった季節要因も、完全格の成立に大きく影響してきます。

有名人に見る完全格(芸能人・歴史人物の例)

完全格を持つとされる有名人の例を見ると、その特徴がより明確になってきます。
歴史上の人物では、強烈な個性と一芸に秀でた才能を持つ人物に完全格が多いとされています。芸術家や発明家、革命家など、時代を変えるような大きな功績を残した人々。彼らに共通するのは、一般的な価値観にとらわれず、自分の信念を貫き通す強さです。
現代の著名人でも、特定の分野で圧倒的な成果を上げている人には完全格の可能性があります。ただし、プライバシーの観点から具体的な個人名は控えますが、その道を極めたプロフェッショナルには完全格の特徴が見られることが多いのです。

なぜその命式が完全格とされるのか?

完全格と判定される決定的な要因は、エネルギーの純粋性と一貫性にあります。
たとえば従財格の場合、日干が弱く財星が圧倒的に強いだけでなく、その財星を剋する比劫(自我を表す要素)がほとんど存在しないことが条件。さらに、財星を生じる食傷があれば、エネルギーの流れがより明確になります。このような一方向への純粋なエネルギーの流れこそが、完全格の本質なのです。
また、大運(10年ごとの運勢)との関係も重要な判定要素となります。完全格の人は、その格に順行する大運では大きな成功を収めやすく、逆行する大運では苦労することが。この極端な運勢の波も、完全格の特徴的な現れ方といえるでしょう。

完全格を活かすための行動指針と注意点

 

 

完全格は諸刃の剣のような存在で、うまく活かせば大きな成功につながりますが、誤った使い方をすると苦労することも。ここでは、完全格を最大限に活かすための具体的な方法をお伝えしていきます。

完全格の長所を活かす方法

完全格の最大の強みは、その純粋で強力なエネルギーです。
まず重要なのは、自分の格の特性を深く理解し、それに合った生き方を選択すること。たとえば一気格なら、その五行が表す分野に特化し、専門性を極めていく道を選ぶべきでしょう。従化格なら、従う要素を強化する環境に身を置き、その流れに逆らわないことが大切です。
また、完全格の人は「普通」を求めすぎないことも重要になってきます。一般的な成功モデルや生き方に自分を当てはめようとすると、かえって苦しくなることが。自分の特殊性を認め、それを強みとして活かす勇気を持つことで、誰にも真似できない独自の成功を掴めるはずです。

注意すべき落とし穴と環境の影響

完全格には特有の落とし穴があり、それを知っておくことで多くのトラブルを回避できます。
最も陥りやすい落とし穴は、自分の格に反する行動を取ってしまうこと。たとえば従財格の人が、お金を軽視したり清貧を美徳とする環境に身を置いたりすると、本来の力を発揮できません。また、完全格は環境の影響を受けやすいため、自分に合わない環境に長くいると、心身のバランスを崩しやすくなります。
人間関係においても注意が必要です。完全格の人は個性が強いため、理解者を見つけることが難しい場合があります。しかし、無理に周囲に合わせようとすると自分を見失うことに。理解してくれる人を大切にしながら、自分の道を進む覚悟も必要となってくるでしょう。

向いている職業やライフスタイルの傾向

完全格の種類によって、向いている職業やライフスタイルは大きく異なってきます。
一気格の人は、その五行に関連する専門職が向いています。木なら教育・医療・クリエイティブ系、火ならエンターテインメント・スポーツ系、土なら不動産・農業系、金なら金融・工業系、水なら流通・コンサルティング系といった具合。フリーランスや起業家として、自分のペースで仕事をする人も多い傾向があります。
従化格の人は、その従う要素に応じた職業選択が重要です。従財格なら経営者や投資家、従官格なら公務員や大企業の管理職、従生格ならアーティストや作家など。ライフスタイルも、自分の格に合った価値観を中心に組み立てることで、より充実した人生を送れるでしょう。

よくある質問(FAQ)と学びを深める参考情報

完全格について、多くの方から寄せられる質問とその回答、さらに学びを深めるための情報をまとめました。
Q:完全格は生まれつき決まっているものですか?
A:はい、完全格は生年月日時によって決まる先天的なものです。後天的に完全格になったり、完全格でなくなったりすることはありません。ただし、大運や年運によって、完全格の特徴が強く出る時期と弱まる時期があります。
Q:完全格の人は普通の人より優れているのですか?
A:完全格が「優れている」というわけではありません。むしろ、極端な個性を持つがゆえの苦労も多く、一般的な環境では生きづらさを感じることも。重要なのは、自分の命式の特性を理解し、それを活かす生き方を見つけることです。
Q:完全格かどうか自分で判定できますか?
A:基本的な判定方法は学べますが、正確な判定には専門知識が必要です。特に境界線上のケースや、複雑な命式の場合は、専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。無料ツールである程度の傾向は掴めますが、最終的な判定は慎重に行う必要があります。
Q:完全格の子供の育て方で気をつけることは?
A:完全格の子供は個性が強いため、その特性を理解し、伸ばしてあげることが大切です。一般的な教育方法が合わない場合もあるので、その子に合った環境や学習方法を見つけてあげてください。無理に「普通」に合わせようとすると、かえって才能を潰してしまう可能性があります。
学びを深めたい方は、算命学の専門書や講座で体系的に学ぶことをおすすめします。特に完全格については、単純な知識だけでなく、多くの実例に触れることで理解が深まります。また、自分と同じ完全格を持つ人との交流も、貴重な学びの機会となるでしょう。

まとめ

完全格は算命学において、五行が極端に偏った特殊な命式であり、その偏りこそが強力な個性や才能として発揮される可能性を秘めています。
一般的な命式とは異なり、バランスを取ることよりも、偏りを活かすことが重要となってきます。判定には専門的な知識が必要ですが、自分の命式を理解することで、より自分らしい生き方を見つけられるでしょう。
完全格を持つ方は、その特殊性を弱点ではなく強みとして捉え、自分に合った環境や職業を選択することが成功への鍵となります。普通を求めすぎず、自分の個性を最大限に活かす勇気を持って、独自の道を歩んでいってください!